Links
カテゴリ
以前の記事
2019年 09月 2019年 03月 2018年 03月 2016年 09月 2016年 06月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2013年 08月 20日
明報周刊 2013年3月23日 2315期
------------------------------------------------------- 人生と演技は不可分、雌雄同体。 人々を魅了するには代償が必要だ。「まず2時間かけて化粧をし、髪を結います。髪結いで一番苦痛なのは目をつり上げること。片子(訳註:前髪)を貼りますが、貼ってしまうと食事もとれず、話もあまり出来ません。顔を動かし過ぎると亀裂ができて貼り直しになるので、また時間がかかります」。痛みと空腹に多大な忍耐が要るが、その価値があるのか?レスリーの目指すところは明確だった。「この役を最高レベルに演じたいので、どれほど時間がかかろうとも気になりません」。 その出来栄えがどうかは、衆目の一致するところである。神が創造したかのような完璧な美しさだ。なぜ尊龍(ジョン・ローン)が出てきたのか?「もう《覇王別姫》はだめかと思いました」。福と出るか禍と出るかは、徐楓の決断にかかっていた。 徐楓自らが語る、主役交代の内幕 一度の会食で形勢逆転 ジョン・ローンが虞姫役を争うと噂になっても、当初はそれほど注目されていなかった。ジョン・ローンは確かに京劇を学んだ事があり、海外に知られている。しかし陳凱歌監督はジョン・ローンの目つきは鋭過ぎ、一方でレスリーの目は柔和な中に一抹の憂いを帯びており、主役の本質に合っていると感じていた。更に重要なのはレスリーは既に監督や徐楓と話合いをしており、道理から言えば、ジョン・ローンが如何に「努力向上」しても、取って代るのは困難だった。 しかし意表をついて、1991年11月12日、徐楓は突然記者会見を開き、ジョン・ローンこそが運命の人であると発表した。原因はレスリーが《家有喜事(ハッピー・ブラザー)》と《藍江傅之反飛組風雲》の2本の出演を決め、北京で京劇と北京語の練習をする時間がないためだった。加えてジョン・ローンが熱烈に誠意をアピールし、180万米ドルの報酬を150万ドルまで下げると言ったのだ。更に他の映画、舞台出演やCM等のオファーも断り、《覇王別姫》に専念するため北京に半年留まると言い、徐楓をいたく感動させていた。 「脚本を読み、この役はレスリーが演じるべきと直感したので、彼を陳凱歌監督に紹介しました。まったく問題はありませんでした。ところが契約の話になると、レスリーのマネージャーは数多くの要求をしてきました。到底受け入れられないことばかりで、煩わしく思いました。例えばスケジュールのように(レスリーは撮影は4ヶ月に限る。1日超えるごとに増額。香港へ一時的に戻る期間等を要求した。)出演部分が多いのに、どうして行ったり来たりできるのか?心からこの役をやりたいのなら、全力で当たるべきじゃない?何故こんなに条件が多いの?と思いました」 徐楓が理解に苦しんでいる時、ジョン・ローンは人脈を尽くして、虞姫への熱意をアピールした。「ジョン・ローンは最後には楊凡(ヨン・ファン)にまで頼んでいました。何も要らない、ただうまく演じたいと言いました。私はレスリーがあれほど条件を付け、そしてジョン・ローンがそんなに演じたいのなら、ジョン・ローンで考えようと思いました」。徐楓はジョン・ローンには一度しか会ったことがなく、カメラテストもせず、外部に向けてジョン・ローンにすると発表した。この一幕を思い出すと彼女は今だに動悸がするという。「私はすんでのところで、人生最大の過ちを犯すところでした!」 計画ではジョン・ローンは12月15日以前に北京に飛び訓練を開始し、1992年2月中旬から正式にクランク・インだった。ところが平凡極まりない会食の席で、状況はまたもや一転した。「ちょうどアジア太平洋映画祭が台湾で開催中でした。友達がジョン・ローンと食事をしたいと頼んできました。彼が来るなり、私は呆然となりました――前に会った時、私はよく見ていませんでした。そうです。彼はハンサムだけれど、目が才気走っているのです。虞姫を演じるのに険しい目ではいけません。神様!《覇王別姫》は完全に失敗する!と思いました」。もっとも堪え難かったのは、レスリーもこの映画祭で賞のプレゼンターで、様々なパーティーで何度となく顔を合わせたことだった。レスリーと離れると、またジョン・ローンと一緒になる。まるで選択の過ちを突きつけられるような時間だった。「レスリーの目は柔和です。私はもうヒステリーでした。この時期、本当に彼らのために鬱病でしたよ!」 香港に戻ると、ジョン・ローンのアメリカのマネージャーと契約の話に入った。俳優本人は言わなくとも、マネージャーには別の思惑がある。「アメリカのマネージャーはレスリーのマネージャーより更に面倒でした。契約の第一条、ジョン・ローンと彼の犬を全世界最高の航空会社のファースト・クラスに座らせる。何をもって『全世界で最も良い』というの?第二条、毎日アメリカの某地から運ばれたオレンジを食べる・・・」。会社の同僚は痛む頭を抱えて、「全世界で最も良い航空会社」を聞こうとした。徐楓はすぐに引き止めた。「聞かなくていいわ。すぐレスリーに、この役を今でもやりたいかどうか聞いてみましょう!」。ところがレスリーは、出演の情熱は冷めてしまったと答えた。加えて永高電影有限公司と契約したばかりで(1月1日に発効する)、引き続き《藍江傅》と《李洛夫奇案》(後に呂良偉(レイ・ロイ)主演に変更)に出演すると。「僕はこの偉大な芸術作品には、縁がない運命のようです!」 ( つづく )
by leslielegacy
| 2013-08-20 00:00
| 新聞・雑誌記事・ブログ
|
ファン申請 |
||